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© 1994, 2001 Maeda Mameo Tokyo, Japan

龍と鳳凰です。

龍と鳳凰は中国語圏では代表的で伝統的な図案です。 こんなかんじの絵がかきたいと以前からずっと思っていて、 参考になるものを探していたところ、お台場海浜公園にある台場小香港の内装に ちょうどいいレリーフを発見したので、手本にさせていただきました。 デジカメを持って行ってバッチリ撮影してきました。



タイトルの「龍子鳳女」とは、赤ちゃんが産まれたときに、 男ならば龍のように、女ならば鳳凰のように育ってほしいという 親の願いを表しているそうです。(台湾人の友人に教えてもらいました。) 「子」という字は子どもではなくて男性を意味しているそうです。



屋根のデザインは台湾の故宮博物院や圓山大飯店や中正紀念堂や太魯閣峡谷の建築等を参考にしました。 こうやって屋根のgifをtableの白い四角の上にちょこんと載せるという発想は、 台湾から日本に向う飛行機の中で思いつきました。 これはなんだか建築の「帝冠様式」を連想させます。 帝冠様式は様式建築の時代からモダニズム建築の時代に移る間に出てきた建築様式で、 鉄筋コンクリートの洋風の建物に、和風の屋根をかけたものです。 典型的なものに、九段会館、国立博物館(上野)、愛知県庁本庁舎、京都市美術館などがあります。 帝冠様式は下田菊太郎らが提唱したもので、帝国ホテルの設計プランをめぐる フランク・ロイド・ライトとの著作問題でも取り上げられます。



この背景画像は、下図のように六角形を基本にして制作し、それを敷き詰めました。 Illustratorで描いたんですが、龍のウロコの一枚一枚まで全部パスで線を引いたので とても時間がかかりました。 下図を見ていただければボクの苦労と涙がよく伝わると思います。